ずっと苦手なアーサナを練習しているのに出来るようにならない。。。
どうしたら出来るようになるんだろう?このまま練習を続ければ出来るようになるのかな。。
苦手意識のあるアーサナを「よし!」と思って練習していても、なかなか出来るようにならないのは辛いですよね。
出来るようにならないのが理由で苦手なアーサナを避けてしまう人も多いのが現実ですが「アーサナへの向き合い方を知らずに、出来ないという思い込みが原因で挫折している」というは、もったいないです。
アーサナが上達しないと感じるのには明確な原因があることが多く、その原因を一つずつ理解していくことで「出来ない」という思い込みから脱出することができます。
この記事を読むと、現在の練習方法を見直し、アーサナへの向き合い方のヒントを得ることができます。
苦手なアーサナがあるという方は、ぜひ参考にしてみてください。
苦手なアーサナを「出来ない」と思い込んでしまう原因と対策
苦手だと感じてしまうアーサナをなぜ「出来ない」と思い込んでしまうのでしょうか?
- 理想と現実に大きなギャップがある
- 無意識に人と比べている
- 練習のやり方が間違っている
- アーサナの形に囚われている
- 「学ぶ」ことをしていない
この5つの原因について理解し、1つずつ解決していくことで「出来ない」という負のループから抜け出すことができます。
ここからは、苦手なアーサナを「出来ない」と思い込む原因と改善策をくわしく解説していきます。
原因①イメージと現実に大きなギャップがある
イメージしている理想のアーサナと今現実の自分のアーサナの状態にギャップがあると苦手だと感じます。
例えばウルドゥバダヌラーサナで自分のイメージでは「このくらい膝が伸びているだろう」と思っていたのに、実は膝は全然伸びていなかった。。。というのは私の経験ですが、
動いている時のイメージと現実とのギャップが大きければ大きいほど「出来ない」と思ってしまいますよね。
対策
自分の「今」を受け入れます。現状を知ってガッカリするより「知ることができた」と思えばアーサナへの向き合い方も違ってくるはずです。
自撮りなどで現状を記録するようにすると、練習するごとに深まり具合を見る楽しみにもなるのでおすすめです。
原因②無意識に人と比べている
例えば「カポタアーサナ」と聞くと頭には何かで見た理想的なポーズのイメージが沸きますが、実際にやってみても頭に浮かぶイメージ通りに自分の身体が動くかと言われれば
イメージ通りに動くことが出来る人はほぼいません。なぜなら、イメージした人物とは身体の状態もヨガの深まり具合も何もかもが違う人間だからです。
対策
人が出来ているのを見ると、自分は「出来ていない」と感じてしまう気持ちはよくわかります。
例えば尊敬している先生や、インフルエンサーと言われる人たちは素敵だし憧れる存在ですよね。そういった人たちを目標にするのはもちろんいいと思います。
ただ、そういった素敵で輝いている人は見えない所ですごく努力を重ねているということを忘れてはいけません。
暗いからこそ月が輝いて見えるように、自分の「出来ない」と思う気持ちは「出来る」ようになった時にそれを引き立たせるという大事な役目があるのです。
昼間の月と夜の月、どちらになるかは自分次第。「人」と「自分」を分けて考えるようにすると世の中の見え方が変わってきますよ。
原因③練習のやり方が間違っている
苦手なアーサナほど力みやすく、筋力に頼ったアーサナになりがちです。筋力に頼ってしまえば力みは消えず身体を痛める原因にもなりかねません。
例えばアップドックでお尻に力みがあれば腰を痛めやすいですし、マリーチアーサナで腹直筋を使えば腰を痛めやすいです。身体を痛めてしまっては、苦手意識が出来てしまうのもわかりますよね。
対策
力みが出ない程度に留めます。身体が間違った使い方を覚えればそれだけ身体を痛めやすくなるので、負荷を減らして練習する機会を設けると身体の使い方が変わりやすくなります。
アーサナの出来栄えよりも、負荷を減らしながらどこまで深めると力みが出るのかを観察する方が、ずっといい練習方法ですよね。
原因④アーサナの形に囚われている
「このアーサナはこうでなくちゃいけない」「こうやらなくちゃいけない」など、自分の中でルールを作り込んでしまうとそのルールから抜け出すことが難しくなります。
対策
自分が作ったルールから外れてみるといいですね。アーサナの唯一のルールは、「ケガをしない」こと。
自分がやりたいように動いていいし、やりたくないならやらなくていい。自分が感じている気持ちを信じて行動するだけです。
自分で作ってしまったルールは、もしかしたら誰かのアドバイスかもしれないけど、どんなに尊敬している人も所詮は他人です。感謝はしても振回されることはありませんよ?
原因⑤「学ぶ」ことをしていない
「ポーズが向こうからやってくる」まで、ただ時間をかけてひたすら練習を重ねる。その中で「出来ない」と思ってしまう場面があっても、練習すればいつか出来るようになると思って更に練習をする。
アーサナを練習することはすごく大事だし、魂を入れておく大切な器を整えるには気合も根性もそれなりに必要だと思っています。
しかし、人生に与えられた時間には限りがあるので、もう少しだけ有効に使ってもいいのではないでしょうか。
対策
練習していても、なかなか出来るようにならないアーサナについては「学ぶ」ことで糸口がみえる場合があります。
解剖学や理論は動いている時の身体の状態をイメージしやすくしてくれます。
例えば解剖学を学べば、今どこの筋肉に刺激が入っているのかを感じ取る力がつき、自分の関節がどう動いているのかさえ観察できるようになってきます。
また、理論と聞くと難しいように感じますが、体重が重さとして身体をどう伝わっているのかは日常的に身体を動かしている人でなければ理解できないことです。
特にジャンプバックやジャンプスルーを出来るようになりたい人は学んでみるといいかもしれませんね。
ヨガのアーサナ上達に!3つのおすすめ練習方法
アーサナで「今にとどまる」ことを常に練習し「学び」を深めることが上達への近道ではないでしょうか。
「学び」もアーサナの練習として考えると
- アーサナ自体を練習する
- ヨガの解剖学を学ぶ
- アーサナのイメージを強化する為の理論を学ぶ
の3つがアーサナが上達する練習方法と言えます。
アーサナを練習する
まずは練習です。「ヨガのポーズは向こうからやってくる」と聞きますが、そのくらい何度も何度も何日も何年も練習を重ねた先に、ふと気づく時が来るものヨガの面白いところですよね。
ヨガの解剖学を学ぶ
解剖学を学ぶ最大のメリットは、骨や筋肉の働きや仕組みを学ぶうちに、自分の身体を動かしながら骨や筋肉のイメージができるようになることではないでしょうか。
もちろん、ヨガのレッスンでも役に立つのは言うまでもありません。
アーサナのイメージを強化するための理論を学ぶ
より専門的で難しい理論ではなく、重さや支えあう力がどう働くのかを何となく理解するだけでもアーサナを練習するうちに力の伝わり方が掴めるようになるので、
アーサナをしている時の身体の状態をより詳細にイメージしやすくなり、特に膝や腰などを痛めやすい人は頭で理解しながら行うことケガの予防にも役立ちます。
まとめ
ヨガインストラクターであっても人それぞれ苦手なポーズはあるものです。しかし練習を重ねることで「出来ない」と思っていたポーズが「出来る」ようになる喜びを生徒の立場として味わうことができますよね。
自分のクラスに参加してくれている生徒さんにも、ぜひその喜びを感じて欲しいものです。
そのためにも日々の練習をポジティブに捉えるマインドについて学ぶことも大切です。下記の記事ではヨガで大切にしている「今にとどまる」ことを解説していますので、ぜひあわせて読んでみてください。
このサイトでは、ヨガインストラクターが悩みがちなことを自分で解決できるようになるヒントを【イントラ学】として配信をしています。
ヒントは使ってこそ実力となっていきます。迷ってしまった時や壁にぶつかった時にはヒントを探しにまた覗きに来てください。宜しくお願いいたします。
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