こんにちは!ナベちゃんです。
この記事ではヨガのシークエンスについて考え方をわかりやすく丁寧に、駆け出しのインストラクターさんでも問題ないように解説します。
そもそもシークエンスはプログラムに沿ってポーズ、バリエーションを含めた連続した動きを組み立てるものですが、プログラムとシークエンスの関係性が理解できていないと作る工程が難しいと感じてしまう場合があります。
- シークエンス作りが苦手
- レッスンにメリハリをつけたい
- レッスンの方向性が定まらなくて悩んでいる
- レッスンで言葉に詰まってしまうことがある
- ワンパターンになりがち
という方は、日々のシークエンス作りが楽になるようにぜひ参考にしてみてください。
ヨガのシークエンスはレッスンの流れそのもの
シークエンスは、ポーズを中心にプログラムによってバリエーションを構成し時間配分を考えながらレッスンの流れを組み立てる必要があることから、
「シークエンス」とはヨガのレッスンを行う上で欠かせない要素の一つです。
シークエンスの考え方
シークエンスはプログラムに沿ったテーマを軸に考えます。
なぜなら、どんなに優れたシークエンスでもプログラムと関連性の無い内容であれば、何のレッスンであるかがレッスンへの参加者に伝わらないからです。
では具体的に「プログラム」「テーマ」「シークエンス」の関係性について解説をします。
日々必要なシークエンスをもっと効率的に作れるようになりたい!という方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
プログラムはシークエンスの大元
まずはシークエンスの大元であるプログラムの構成を見てみましょう。
プログラムはレッスンのタイトル名ですが、テーマって何でしょうか?
テーマとは1回のレッスンで意識すること
テーマを決めずにシークエンスを作るのは、材料を知らずにカレーを作るようなもで、よほどのベテランでなければ難しいです。
例えば、ポーズごとに
「肩凝りの解消に効果があります」
「お腹の引き締めに効果的です」
「姿勢の改善に効果があります」
などテーマを決めずに「効果」を詰め込んでしまうと参加者はどれを受け取ればいいのか分からなくなりますから、参加者の目線でテーマを絞るのもシークエンスの基本と言えます。
テーマに沿ったレッスンは伝わりやすい
例えばリラックスヨガというプログラムでテーマ「肩をほぐす」と設定すると、テーマを決めないよりはグッとシークエンスが作りやすくなりますよね。
こちらの記事で詳しく解説していますので併せて読んでみてください。
プログラムについて理解が深まったら、「シークエンス」単体の構成を見ていきましょう。
シークエンスは5つのパーツで構成されている
ヨガレッスンの流れはこの5つのパーツで構成されていますが、パーツごとに「何をする」のかをしっかりと理解することでレッスンにメリハリが出るようになります。
レッスンの参加者目線で考えれば、ダラダラとしたレッスンよりも、メリハリのあるレッスンの方が圧倒的に面白いと感じますよね。
また、「ヨガ」でなくても何か「運動」しようと思った時に「良し、やろう!」という心の準備と、ストレッチなど体の準備をしませんか?
準備が終わったら運動をし、運動が終わればケアを行い体を休める。という流れが身体を動かす行為に合っているということです。
ではパーツごとに詳しく「何をする」のかを解説します。
一般的なヨガレッスンの「呼吸」で伝えるはコレ
ヨガのレッスンで最初にすることと言えば「呼吸」です。
腹式呼吸や胸式呼吸などの呼吸法を誘導するのはもちろん必要ですが、同じくらい大切なのは今、何をするのかを伝えることです。
・観察をする準備/観察を始める準備
・心の準備/心を落ち着かせる準備
・身体の準備/身体の緊張を解く準備
・思考の準備/集中をする準備
・理性の準備/感情に左右されない準備
レッスンをする場所やプログラムによって5つの「準備」を上手に使い分けましょう。
最初の呼吸で具体的に「何をする」のが目的なのかをそれとなく伝えれば参加される方は「今はコレをするんだ」という認識ができ、レッスンへの集中力を高めることに繋がります。
「ほぐし」の意味を知ろう
「ほぐし」=身体をほぐす準備運動 と考えるのが一般的です。
もちろん、メインポーズに向けて身体をほぐす目的を兼ねたレッスンの流れの一部ですが、ヨガでは緊張をほぐすことに重きを置いていることを忘れてはいけません。
例えば、両手を広げるという動作で
「両手を広げてっ!」と強く言われるのと、「呼吸に合わせてゆったりと両手を広げます」と優しく言われるのでは、体に出る緊張という反応は随分違いますよね。
つまり「ほぐし」とは、身体と心(気持ち)の緊張を「ほぐす」ということです。
メインは「目的」を果たすこと
レッスンに参加される方は”運動不足そ解消したい””ダイエットしたい””ヨガに興味がある”など何かしらの目的があり、その「目的」によって場所やプログラムを選んでいる場合が多いです。
と言うことは、メインではその「目的」を果たすにはどうしたらいいのか?を伝える場面と言えます。
なので選ぶポーズも何を目的として、そのポーズを行うのかということを十分に考慮して組み込む必要がありますから、上級者クラスでない限り難易度の高いポーズは「目的」がうやむやになってしまう原因になりかねないということを覚えておきましょう。
毎回メンバーがほぼ変わらないクラスであれば年数と共に参加者も上達しますから、様子をみて上級者ポーズにチャレンジしてみたり、一つのポーズをクラス全体の目標とすることもあります。
クールダウンで得ること
基本的にはスポーツなど運動をした後にストレッチをするのと同じで、使った筋肉を元に戻す目的であると思っていて間違いはありません。
そこにプラスして覚えておきたいのは、シャヴァーサナに入る準備だということ。
例えば、肘を曲げて力こぶを作ると力を抜いたとき、「力が抜けた」という感覚があるはずです。シャヴァーサナではこれを全身で行うため、それに向けて力が抜ける感覚を得るのがヨガでのクールダウンです。
シャヴァーサナは「場所」に配慮した誘導を
シャバーサナは、身体はお休みしていてもハッキリと意識がある状態で”今”を静観できる素晴らしい方法で、穏やかにリラックスした状態はとても心地のいいものではありますが
一般的に、そこまで深く求めてレッスンに参加されている方は少ないのが現状です。もちろん、レッスンを行っている場所によります。
なので、一般的なクラスで受け入れられやすいように誘導は「使った身体をお休みする」「お休みしている自分を客観的に観察する」というところまでで留めている先生が多いです。
レッスンをしている場所がどういったコンセプトなのかを考えて、レッスンを「仕事」として捉えるとどういった誘導がその場所に適しているのかがみえてくるはずです。
まとめ
シークエンスの考え方で大切なのは、基本を理解することです。
基本を飛ばし、形だけのシークエンスでは参加される方の心を掴むことはできず、結果的には基本から学びなおすということになりますから、地道にコツコツと、苦手なポーズを練習するようなつもりで向き合ってみることが大切だと思います。
ちなみに今回は紹介したシークエンスについて考え方の3つのポイントは
・プログラムとシークエンスの関係性を理解すること
・シークエンスの構成を理解すること
・各パーツで「何をするか」を理解すること
です。毎日のようにシークエンスを作っていると、暗いトンネルに入ってしまったかのようにアイディアが浮かばなくなることもあります。そんなときこそ基本に立ち返ってみると、トンネルの出口が見えてくるものです。
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