こんにちは!ナベちゃんです。
レッスンの最後に必ず行うシャヴァーサナですが、経験が浅いヨガインストラクターはつい、ニドラを充実させようとしてしまいがちです。
確かにニドラはポーズの誘導として役立ちますが、シャヴァーサナの時間を心地良く感じてもらうには、シャヴァーサナについての理解を深めることも大切ですよね。
この記事でわかること
・なぜシャヴァーサナを行うの?
・シャヴァーサナをするとどうなるのか。
・効果、瞑想との違い
暗記したようなニドラに頼らず、心地良いシャバーサナの時間を提供できるようになりましょう!
シャヴァーサナは何をするためのもの?
ヨガインストラクターの養成講座では「手放すためのもの」と習います。では、具体的に何を手放すためのものなのか解説をします。
思考を手放すということ
頭の中は、常日頃どんな時も色々な思考がグルグルと巡っている状態ですよね。ヨガをしている時も何か頭の中にあるはずです。
シャヴァーサナでは身体を床にゆだねて思考が巡っていても、スマホの画面をスクロールすように、ただそれを見送ることで意識は残したまま頭と身体をお休みするということが「思考を手放す」ということになります。
ヨガレッスンの最後に行うのは何故か
心身を客観的に見つめることで、波一つない湖面のような本来の穏やかさを知るためです。
ヨガはシャヴァーサナのために行うと言っても過言ではありませんが、一般的なヨガのレッスンは仕事としてプログラムやレッスンを行う場所のコンセプトを考慮する必要があるため
身体へアプローチすることで心身の緊張をほぐしシャヴァーサナで「リラックスするのを感じてもらう」というところまでである場合が多いです。
しかし、身体のどこかに強張りがあれば意識は思考へと引きずられ、思考に捕らわれれば身体のどこかが緊張しますから、可能であれば「何故本来の穏やかさを知る必要があるのか」を伝えたいところですね。
本来の穏やかさを知るとは?
人はいつだって一人で生きている訳ではありません。身に着けている洋服も誰かが作ったもので、その誰かも洋服を作るという社会活動をし、社会活動ができるように誰かが投資をしています。
誰だって何かの欲があって、その欲に気づかず生活をしていることもありますし、人間関係では少なからず駆け引きなんかもあるわけです。
そう考えると頭の中の湖面は常に波立っている状態というのも納得ができますよね。当然誰もが何かしらのストレスを抱えているということは言うまでもありません。
思考を客観的に見つめる・観察することは、冷静に流れゆく思考を見ている自分がいるということです。そこに気づくことができれば、
欲やストレスなどの感情に左右されることなく自己をコントロールできるようになります。
勘違いしてはならないのは、「神様や仙人のようになる」のではないということ。
あくまでも一人の人間として環境や人間関係、社会生活において心身のバランスを崩さないために本来の穏やかさを知っておくと生きやすくなるということです。
シャヴァーサナの効果
瞑想との違い
シャヴァーサナと瞑想の違いは、シャヴァーサナは脳をリラックスする。瞑想は脳をお休みするといったところです。
もう少し詳しく説明すると、シャヴァーサナは浮かんでくる思考を見送ることに対し、瞑想は「雑念を払う」つまりただ1つの事以外、思考を停止するという状態を目指しているんですね。
頭でわかっていても実践するとどちらも難しく思えますが、実践してこそ難しさを感じることができ、そこからどう伝えればいいのかというアイディアが生まれますから、
ヨガインストラクターとしてヨガの素晴らしさを伝えるためにも、日々精進を心がけたいものです。
まとめ
今回はヨガレッスンで「シャヴァーサナ」を行う意味と効果、瞑想との違いについて解説をしました。
心地良くシャヴァーサナを行ってもらうためのニドラも大切ですが、シャヴァーサナの意味を深く知ることで参加者に寄り添った心地良い時間を提供できるのだと思います。
また、シャヴァーサナに限らずレッスンを行う場所やプログラムがどういったコンセプトなのかなどの社会的な目線は、生徒さんの目線でもありますので
ヨガインストラクターとして視野を広げたいという方は、ぜひ併せて読んでみてください。
このサイトのヨガインストラクター基礎知識では、知ってはいるけど具体的に説明しにくいことや理解することでインストラクションの説得力が向上する記事を含めた基礎知識をまとめてありますのでぜひ併せて読んでみてください。
よろしくお願いいたします。
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