こんにちは!ナベちゃんです。
今回は、頭ではわかっていても、体感・実感しにくいと感じる
「今にとどまる」ことについて、ヨガではどうして大切にしていて、どうしたら体感できるのか
「今にとどまる」ことを学ぶ方法を具体的に解説をします。
今にとどまることを深く知り、自分自身の経験として体感できれば自分の感情と向き合えるようになるのでレッスンへの緊張感などの不安要素を減らすことができるようになり「ヨガの先生」としての自信にもつながります。
知識で知ってはいても、それを「実感したい」という方はぜひ参考にしてみてください。
「今にとどまる」とはどういう事なのか
シャバ―サナをしている時のことを思い浮かべてみると、だた身体を床に預けた状態なのに頭の中では何か考えていますよね。
それも次から次へと思考が移り変わり、慣れない頃は気づけばシャバーサナが終わっていたなんて経験もあるはずです。
少し慣れてくると、「あ、考え事しているな」と気づくようになり
もう少し慣れると、「考え事を冷静に見ている」自分がいることに気づくようになります。
例えば動画サイトで流れるCMは何もしなければそのまま流れ続けますが、タップすればスキップすることができますよね。
CMを思考に置き換えれば、タップをする瞬間が冷静に思考を観察している状態で思考に左右されることなく心はお休みをしています。
何か思考が浮かんでいることを認識はしているものの、それを冷静に客観的に視ている状態がシャバーサナでの「今にとどまる」ということになります。
なぜヨガでは「今にとどまる」ことを大切にしているのか
簡単に言うと「生きやすくなる」からです。
誰だってネガティブな思考とポジティブな思考の両方を同じ「思考」として頭に浮かべることがありますよね。
その内のネガティブな思考は実は思い込み、思い違いである場合が多いのです。
思考のパターンは自分を制限する鎖となる
例えば、
旅先で有名なアイス屋さんに立ち寄ったとします。コーンに入ったソフトクリームは、それはもう絶品で夢中で食べ進めていたのに
友人とおしゃべりをするために振り返った瞬間、コーンの上にのったソフトクリームがポロリと落ちてしましました。
子供のころに似たような経験がある方もいるかもしれませんね。
旅先から戻り数日経ったころ、旅先での味が忘れられず近所のアイス屋さんでソフトクリームを食べてみました。
落とさないように慎重に。
ソフトクリームを落としたという経験が思考パターンとなった例です。
本当は振り向くこともできるはずですが「落ちるかもしれない」という思考が不安という感情を心に起こし、行動を慎重に制限させています。
この「こうなるかもしれない」という思考のパターンが自分自身の心を縛る鎖として作用していることに気づく練習が「今にとどまる」ことなのではないでしょうか。
「今にとどまる」ことを学ぶとどうなるのか
動揺や焦りといった心の動きを客観的に観察する力がつき、目の前に起こった出来事に落ち着いて対処できるようになります。
つまり、目の前に起こっている出来事に対し「こうなるかもしれない」など自分自身を縛る心の鎖として作用している思考を切り離すことができるので
自分自身の心に制限をかけることなくポジティブに人生経験を重ねられるようになるということです。
「今にとどまる」ことを学ぶ方法
知識として学ぶことと、自分自身が体験・体感することができれば、それが学ぶということになります。
・知識として学ぶ方法/ヨーガスートラを読む
・体験・体感する方法/アーサナを練習する
では、一つづつ学び方のポイントを解説します。
知識として「今にとどまる」ことを学ぶポイント
ヨーガスートラを読みましょう。本をパッと開くと文字しか書かれていないので、読む気になれないという気持ちもわかりますが
ヨガの目的である「心が安定」するに至るまでの経過を順を追って書いてあります。日常の出来事に置き換えて何度か読むと理解が深まりやすいです。
ヨーガスートラも何冊か種類があり、著者の見解が書かれているものもあるのでネットで探してみるといいかもしれません。
体験として「今にとどまる」ことを学ぶポイント
アーサナを練習することは正に「今にとどまる」練習だと思っています。
身体を動かしている間にも思考は浮かんできます。それも、苦手なアーサナの時は過去の嫌な経験などネガティブな思考であることがほとんどです。当然そのたびに心も動きます。
思考に意識が向かっている間は身体にも余分な力みが生まれ、思考から意識を戻すことが出来れば苦手だと思っていたなアーサナが急に楽になったりと
身体を通して客観的に思考を分離する練習がアーサナで感じ取れます。
映画のチケットの半券が思考だとすると、半券を切って置いていけば楽しみだった映画を観ることができるように
思考自体はそこにあっても意識はアーサナをしている身体に向いた状態を感じ取ることができれば、日常でも客観的に心の動きを制御できることが増えていくはずです。
また、アシュタンガヨガであれば思考もお休みした状態(瞑想の状態)が一番身体の軽い状態になりますので、学びを深めたいヨガインストラクターの方にこそおすすめのヨガです。
まとめ
「今にとどまる」とは
何か思考が浮かんでいることを認識はしているものの、それを冷静に客観的に視ている状態が「今にとどまる」ということになります。
ヨガでなぜ「今にとどまる」ことを大切にしているのか
「こうなるかもしれない」という思考のパターンが自分自身の心を縛る鎖として作用していることに気づくと「生きやすくなる」からです。
「今にとどまる」ことを学ぶとどうなるのか
自分自身の心に制限をかけることなくポジティブに人生経験を重ねられるようになる
「今にとどまる」ことを学ぶ方法
ヨーガスートラを読むことと、アーサナを練習すること
自分自身を制限している心の鎖は「煩悩」とも言われます。下記に記事では「煩悩」について解説していますので、是非あわせて読んでみてください。
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